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春を背負って(映画)
2014-07-12
先日「シネプレックス水戸」で「春を背負って」を観てまいりました。
日本映画史に残る名作を撮り続けてきた名キャメラマンが、『劔岳 点の記』に続いて監督した作品とのことで楽しみにしていました。
撮影を担当した「北のカナリアたち」もそうでしたが、雄大な自然の風景が、繁盛している鮨屋のカウンターの上で共通して感じる「座る直前に布巾で拭いたであろうと思わせる気の利いた水気、しっとり感」がある映像で表現され、新鮮で吸い込まれるようでした。この映像を観るだけでも価値があると思います。
松山ケンイチ始めショートカットの蒼井優、ナイス脇役の豊川悦司、どの役者も安心して見られて締まっていました。
観終わった後にふと感じたのは、この映画には悪い人が出てこなかったことです。悪い人を登場させた方がストーリーにメリハリがあって分かりやすいものだと思いますが、悪い人がいなくても心にしみる面白い映画が撮れるのだなと感心しました。このあたりもさわやかで気持ちの良い映画であったと感じさせるところだと思います。
映画全体に「人は皆、何かを背負って生きていくしかない」という木村監督の人生哲学が根底に流れていました。
「人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている」by伊集院静
この言葉も思い出し、これまたしみじみとした日でした。
井坂
~この映画の公式サイトはこちら~
日本映画史に残る名作を撮り続けてきた名キャメラマンが、『劔岳 点の記』に続いて監督した作品とのことで楽しみにしていました。
撮影を担当した「北のカナリアたち」もそうでしたが、雄大な自然の風景が、繁盛している鮨屋のカウンターの上で共通して感じる「座る直前に布巾で拭いたであろうと思わせる気の利いた水気、しっとり感」がある映像で表現され、新鮮で吸い込まれるようでした。この映像を観るだけでも価値があると思います。
松山ケンイチ始めショートカットの蒼井優、ナイス脇役の豊川悦司、どの役者も安心して見られて締まっていました。
観終わった後にふと感じたのは、この映画には悪い人が出てこなかったことです。悪い人を登場させた方がストーリーにメリハリがあって分かりやすいものだと思いますが、悪い人がいなくても心にしみる面白い映画が撮れるのだなと感心しました。このあたりもさわやかで気持ちの良い映画であったと感じさせるところだと思います。
映画全体に「人は皆、何かを背負って生きていくしかない」という木村監督の人生哲学が根底に流れていました。
「人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている」by伊集院静
この言葉も思い出し、これまたしみじみとした日でした。
井坂
~この映画の公式サイトはこちら~